占いについて考えること
占いは、もともと個人を対象にして行うものです。星占い、血液占い、果てはおみくじまでありますが、それぞれ12パターン、4パターンなど決まっていますので、人の人生がその程度のパターンで区分けできるものか疑問に思っていました。ただ、星占いなどを見ていると、自分の星座に記された性格や行動パターンが自分のそれによく似ているような気がして、意外と気になるものです。雑誌などを立ち読みしたりしたときは、最後に必ず占いのページを探してしまいます。一方で、自分と同じ生年月日で、血液型が同じ人が、一つの職場に集まった時にどういったことが起きるのか興味があります。同じような運勢の下にある人間が揃えば、例えばいい運気にある人間ばかりを集めたら大変なプロジェクトでも乗り越えられるということが起こるのでしょうか。おそらく答えはノーだと思います。世界の国々にたくさんの人が住んでいますが、どんなに運勢がいい人が集まっていても、大本の国が災害に見舞われたり、経済不況に見舞われたりしたときは、個人の運勢は吹き飛ばされてしまいます。占いが本当に意味を持つためには、個人だけではなく、個人に関係する大きなものの運勢を併せて占わないといけないように思います。